YZF-R7(OW02)

since 1999

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スーパーバイクで勝つために

市販車ベースで行うレースの最高峰「スーパーバイク世界選手権(以下SBK)」で勝つためにYAMAHAが本気で製作したスペシャルマシン

SBKに参戦するためには、最低500台生産している必要があるので

YZF-R7は500台限定生産

FZR750R(OW01)と同じホモロゲーションモデルなので別名OW02となる

YAMAHA FZR750R(OW01)

日本には逆輸入で40台程度入ってきているが、おもいっきりサーキット用なので、公道を走ったのは10台程度と言われている

ウインカーやナンバーステーは外せと言わんばかり

値段も400万円ほどする

そのぶん中身も特別なつくり

チタンバルブにチタンコンロッド、ツインインジェクターにアルミ鍛造ピストンを組み込んだオールハンドメイドエンジン

足回りは前後オーリンズでタンクはアルミ製でクイックチャージ用の穴があるし、耐久レースも考慮して容量は23Lも入る

フレームもレース前提の作りでオイルキャッチタンク内臓

フレーム剛性はYZF-R1の2倍ほど

馬力こそフランスの規制値に合わせた106馬力だが

レースキットでフルパワー化することで170馬力ほど発揮する

ここまで気合いが入っているのは、当時のレギュレーションが直4エンジンは750ccまで、Vツインは1000ccまでとVツインが有利になっていたから

レースの実績としては、2000年の鈴鹿8耐でポールポジションと決勝の最速タイムを記録

最終結果は18位だが転倒によるところが大きい

肝心のSBKでは2000年、「芳賀紀行」選手が乗るYZF-R7が開幕戦レース1で2位、レース2で優勝と出だし好調

しかし芳賀選手が使用した漢方薬がドーピング検査で禁止薬物として検出されてしまい

処分保留のままシーズンを戦うことに

その後HONDA勢と激戦を繰り広げながらも4回の優勝でランキング2位の優勝圏内で最終戦を迎えるが、ここで保留になっていた処分がくだり最終戦出場停止

芳賀選手はランキング2位でシーズンを終えた

同時にYAMAHAのワークス活動も2000年で一時撤退

その後レギュレーションが直4も750ccから1000ccへと変更され

YZF-R7もその役目を終えた

YZF-R7 SPEC

年式1999年式
車両型式5FL
原動機M501E水冷4ストロークDOHC 5バルブ並列4気筒
排気量749cc
内径×行程72.0×46.0mm
最大出力106PS/11,000rpm78kW/11,000rpm
最大トルク7.4kgf-m/9,000rpm72.5N・m/9,000rpm
乾燥重量176g
車両重量207kg
全長2060mm
全幅720mm
全高1125mm
軸間距離1400mm
シート高840mm
タンク容量23L
変速機常時噛合式6段リターン
駆動機構チェーン
タイヤF 120/70ZR-17R 180/55ZR-17
ブレーキF ダブルディスクR ディスク
参考価格 4,000,000円(税抜)

注:仕向地等で誤差あり