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スーパーバイクで勝つために
市販車ベースで行うレースの最高峰「スーパーバイク世界選手権(以下SBK)」で勝つためにYAMAHAが本気で製作したスペシャルマシン
SBKに参戦するためには、最低500台生産している必要があるので
YZF-R7は500台限定生産
FZR750R(OW01)と同じホモロゲーションモデルなので別名OW02となる
YAMAHA FZR750R(OW01)
日本には逆輸入で40台程度入ってきているが、おもいっきりサーキット用なので、公道を走ったのは10台程度と言われている
ウインカーやナンバーステーは外せと言わんばかり
値段も400万円ほどする
そのぶん中身も特別なつくり
チタンバルブにチタンコンロッド、ツインインジェクターにアルミ鍛造ピストンを組み込んだオールハンドメイドエンジン
足回りは前後オーリンズでタンクはアルミ製でクイックチャージ用の穴があるし、耐久レースも考慮して容量は23Lも入る
フレームもレース前提の作りでオイルキャッチタンク内臓
フレーム剛性はYZF-R1の2倍ほど
馬力こそフランスの規制値に合わせた106馬力だが
レースキットでフルパワー化することで170馬力ほど発揮する
ここまで気合いが入っているのは、当時のレギュレーションが直4エンジンは750ccまで、Vツインは1000ccまでとVツインが有利になっていたから
レースの実績としては、2000年の鈴鹿8耐でポールポジションと決勝の最速タイムを記録
最終結果は18位だが転倒によるところが大きい
肝心のSBKでは2000年、「芳賀紀行」選手が乗るYZF-R7が開幕戦レース1で2位、レース2で優勝と出だし好調
しかし芳賀選手が使用した漢方薬がドーピング検査で禁止薬物として検出されてしまい
処分保留のままシーズンを戦うことに
その後HONDA勢と激戦を繰り広げながらも4回の優勝でランキング2位の優勝圏内で最終戦を迎えるが、ここで保留になっていた処分がくだり最終戦出場停止
芳賀選手はランキング2位でシーズンを終えた
同時にYAMAHAのワークス活動も2000年で一時撤退
その後レギュレーションが直4も750ccから1000ccへと変更され
YZF-R7もその役目を終えた
YZF-R7 SPEC
年式 | 1999年式 |
---|---|
車両型式 | 5FL |
原動機 | M501E水冷4ストロークDOHC 5バルブ並列4気筒 |
排気量 | 749cc |
内径×行程 | 72.0×46.0mm |
最大出力 | 106PS/11,000rpm78kW/11,000rpm |
最大トルク | 7.4kgf-m/9,000rpm72.5N・m/9,000rpm |
乾燥重量 | 176g |
車両重量 | 207kg |
全長 | 2060mm |
全幅 | 720mm |
全高 | 1125mm |
軸間距離 | 1400mm |
シート高 | 840mm |
タンク容量 | 23L |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
駆動機構 | チェーン |
タイヤ | F 120/70ZR-17R 180/55ZR-17 |
ブレーキ | F ダブルディスクR ディスク |
参考価格 | 4,000,000円(税抜) |
注:仕向地等で誤差あり