KMX125

since 1986

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パフォーマンスオフローダー

かつて、モトクロスを圧倒的強さで勝っていたkawasakiは

赤タンクをシンボルとしてモトクロス王者kawasakiのイメージを強めていた

そんな赤タンクの栄光を継いだモデルが「 KE125 」であった

1975 kawasaki 「 KE125 」

市販モデルとしてはオフロードで無敵の速さを誇った

それから11年、kawasaki党のオフロードライダーが待ちに待ったオフロードが発売された

それがモトクロッサーレプリカの「 KMX125 」である

1986 kawasaki 「 KMX125 」

モトクロッサーレプリカだけあってレーサーの「KX125」と共通部品も多い

KX125

KMX125

パワーユニットには KIPS(カワサキ・インテグレーテッド・パワーバルブシステム)を搭載

エンジン回転数に応じて副排気ポートのバルブを自動開閉させる装置で

2stとは思えない低速トルクと自主規制一杯の22馬力を発生させる強力なものだった

そしてKMX125と言えばオフロードでクラス初採用のディスクブレーキ

この頃は、泥や石がキャリパーに挟まってトラブルになることから

オフロードでディスクブレーキはタブーだった

しかし改良を重ねて実用化したのがKX125に装備されたもの

このディスク化はモトクロスレースでは圧倒的な性能だった

KMX125の偉大なところはそれだけではない

モトクロスレースに革命を与えた装備が

「ユニトラックサスペンション」

スイングアームからロッドを伸ばしリンクモーションを介してサスペンションを動かすもの

低速の細かい振動も高負荷時の衝撃も吸収しきる画期的なサスペンション

今では当たり前のように採用されている1本サスペンションだが、

当時は2本サスが当たり前な時代で、革命的な装備だった

このサスペンションを装備したファクトリーマシンのKX125は

全日本モトクロス選手権でいきなり優勝

KX125と共にKMX125はモトクロスレースで猛威をふるったことで

各メーカーもモノサスへと進化していくきっかけとなった

その後は後継のKDX125へとバトンタッチ

1990 kawasaki 「 KDX125 」

国内での役目はKDX125へと引き継いだが

KMX125自体はマイナーチェンジをしながら 2002年まで生産されていた

正式名称ではないが排気量の後ろに「R」が付き

ハンドガードやディスクカバーなどが装備されていく

ところで、この偉大なユニトラックサスペンション 出どころは

意外にも ロードレーサーの「KR250」

kawasaki 「 KR250 」

同じ設計室で開発していたところ

「このサスペンションこそオフロードに必要」

と拝借、 その後大成功となったからバイクの開発はおもしろい

KMX125 SPEC

年式1986年式
車両型式MX125A
原動機MX125AE水冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒
排気量124cc
内径×行程 54×54.4mm
最大出力22PS/9,500rpm16.4Kw/9,500rpm
最大トルク1.7kgf-m/9,000rpm16.7N・m/9,000rpm
乾燥重量96kg
車両重量112kg
全長2080mm
全幅840mm
全高1165mm
軸間距離1375mm
シート高865mm
タンク容量9L
変速機常時噛合式6段リターン
駆動機構チェーン
タイヤF 2.75-21 4PRR  4.10-18 4PR
ブレーキF ディスクR ディスク
価格 

注:仕向地等で誤差あり