since 1969
男を賭けるダイナミック・マシン
空冷2st、2気筒のレーサー風バイクに公道で乗れるといった雰囲気で発売されたの が「WOLF90（T90）」ある。
バックトゥザフューチャーでおなじみのデロリアン（DMC-12）やSUZUKIだとロータリーエンジン搭載バイクRE-5のデザインを手がけたイタリアの鬼才「ジウジアーロ」氏によってデザインが手掛けられている
1981 DMC 「DMC-12」
1974 SUZUKI 「 RE-5 」（詳細→RE-5）
細長いタンクから流れるようなシートと 低く構えた一文字ハンドル
水平近くまで前傾したシリンダーに 十文字のヘッドフィン
左右それぞれに付けられたアップマフラーにはメガホンエンド
まさに狼、漢のバイク
同時期にフレームが共通の兄貴分、124ｃｃの「WOLF125（T125）」も売っていた
WOLF125は90よりパワーはあるがタンクのデザインが不評だった
1969 SUZUKI WOLF125
ライバルは「AT90」から「HS1」、「HS90」と続くYAMAHA2ｓｔ2気筒シリーズ
AT90は元がビジネスバイクだけあってスタイリングはWOLFの圧勝
1965 YAMAHA 「 AT90 」（詳細→AT90）
WOLFのレーサー並みに長いタンクと高い位置のステップは窮屈で乗りにくいが、18インチホイールとアップマフラーと相成ってバンク角もレーサー並みにとれる
つまり腕に覚えのあるライダーが乗りこなせば速い
ただ、一般ライダーは一文字ハンドルのポジションになじめず、メーカー側でもアップハンドルを売っていた
公道レーサーと言った感じの過激な性能のWOLF
一部には熱狂的に支持されたが生産は3年で打ち切られた
あと忘れてはならないのが驚愕の左キックスタート
WOLF90（T90） SPEC
| 年式 | 1969年式 |
|---|---|
| 車両型式 | ？ |
| 原動機 | 空冷2ストロークピストンバルブ並列2気筒 |
| 排気量 | 89cc |
| 内径×行程 | 38×39.6mm |
| 最大出力 | 10.5PS/8,500rpm |
| 最大トルク | 0.89kgf-m/7,000rpm |
| 乾燥重量 | 98kg |
| 車両重量 | ？kg |
| 全長 | 1820mm |
| 全幅 | 595mm |
| 全高 | 940mm |
| 軸間距離 | 1200mm |
| シート高 | ？mm |
| タンク容量 | 8L |
| 変速機 | 常時噛合式5段リターン |
| 駆動機構 | チェーン |
| タイヤ | F ？R ？ |
| ブレーキ | F ドラムR ドラム |
| 価格 | 86,000円（税抜） |
注：仕向地等で誤差あり
