NR

since1992

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「 New Racing Project 」

当時、レースのレギュレーションは2stも4stもほぼ同じだったので当然パワーのでる2stが圧倒的に有利

そこへ、あえて4stで勝つという目標を掲げてHONDAはマシンの開発を始めた

2stの2倍エンジンを回せばいいという考えからマルチバルブ化とショートストローク化を突き詰めて楕円ピストンの開発へと至る

楕円型(正確には長円)のピストンに1気筒あたり8バルブでコンロッドも2本、それをV型で4気筒という前代未聞のエンジンを積んだNR500の誕生である

NR500

しかしこのエンジンがトラブル続出でレースにも勝てないどころか完走もままならないマシンとなってしまった

それでも年次改良を続けたが結果としては不本意なものとなった

その後、楕円ピストンのノウハウは耐久レーサーのNR750へと続く

NR750

1987年のル・マン24時間レースでは、予選2位、決勝リタイアとおしい結果に

メジャーなレースでの勝利は同年のオーストラリアのスワンシリーズレースで1勝をあげたのみとなった

その後、NR750で培った技術は、楕円ピストン搭載市販車である「 NR 」の開発にいかされる

NRは同社のVFR750との競合を避けるため、ただのレプリカモデルとはせずに、

HONDAの技術の集大成となるようなフラッグシップロードスポーツへと向かうこととなる

市販化へむけて、レーサーのNR500やNR750のピストンが正確には楕円ではなく長円なことで加工が難しく量産に向かないため、市販モデルのNRでは加工性にすぐれた正規楕円包絡線の楕円ピストンとなった

32バルブ、楕円ピストン、チタンコンロッド、他にもカーボンカウルやマグネシウムホイールなど妥協なき豪華な装備

その分値段も高額な520万円

専用ヘルメットも売っていた、28万8000円とこれも高い

しかし時はバブル絶頂期、HONDAは売れるとふんでいた

300台限定販売で、いざ発売!

となる直前 にバブル崩壊、そして予約キャンセルの嵐

生産終了後も相当数売れ残り

数年たっても新車で購入可能

‥今現在でもGOOBIKEとかで新車がよく出てくるので検索してみよう

NR SPEC

年式1992年式
車両型式RC40
原動機RC40E水冷4ストロークDOHC 32バルブV型4気筒
排気量747.7cc
内径×行程101.2(長径)×50.6(短径)×42.0mm
最大出力130PS/11,500rpm?kW/11,500rpm
最大トルク7kg-m/9,000rpm?N・m/9,000rpm
乾燥重量233kg
車両重量244kg
全長2085mm
全幅890mm
全高1090mm
軸間距離1435mm
シート高780mm
タンク容量17L
変速機6段リターン
駆動機構チェーン
タイヤF 130/70ZR-16R 180/55ZR-17
ブレーキF ダブルディスクR ディスク
価格5,200,000円(税抜)

注:仕向地等で誤差あり