since 2002
ライト・スマート・クリーン・サイレント
YAMAHAが電動アシスト自転車「パス」で培った技術を活かし開発した電動バイクが「 Passol 」である
名前は、YAMAHAから1977年に発売して人気を博したスクーターの「Passol」から受け継いでいる
1977 YAMAHA Passol
意味はイタリア語で散歩を意味する「パッソ」と太陽を意味する「ソレ」を掛け合わせた造語である
身近で散歩感覚で楽しめるミニマムコミュニケーターとしての使用を想定しており
車体がとてもスリムでコンパクト
パワーユニットはYIPU(ヤマハ・インテグレイテッド・パワー・ユニット)と呼ばれ
それ自体が薄く作られている
バッテリーは新神戸電気、日立製作所との共同開発で
世界初の二輪用脱着式リチウムイオンバッテリーを搭載する
これにより充電がしやすくなり日常の足としては、今までの固定式バッテリーの電動バイクより使いやすくなった
航続距離はカタログスペックは32kmとされているが実際は半分程度しか走らず
冬の寒い日には一桁kmのときもあるようで、寒空の帰り道にバッテリー切れで挫けそうになったユーザーは数知れず
最高速度も30km/ hほどで頭打ち
どちらかというと原付より電動自転車に近い存在であった
しかし免許やナンバーの取得の手間、値段もスクーターより高めで自転車ほど手身近な存在にはならなかった
ガソリン車の代わりとして使うにはまだまだこれからといったところ
年間販売台数も6000台を予定していたが実際にはほとんど売れなかった
そんなことでYAMAHAも改良を重ねていき2年後に後継として改良型となるPassol-Lを発売
2005 YAMAHA Passol-L(詳しくは→Passol-L)
その後もEC-02、EC-03とYAMAHA電動バイクの開発は進んでいく
Passol SPEC
年式 | 2002年式 |
---|---|
車両型式 | SY01J |
原動機 | Y801E交流同期電源機 |
定格出力 | 0.58kW |
最大出力 | 1.3PS/1,830rpm0.95kW/1,830rpm |
最大トルク | 0.5kg-m/560rpm5.4N・m/560rpm |
乾燥重量 | 39kg(未バッテリー) |
車両重量 | 45kg |
全長 | 1530mm |
全幅 | 600mm |
全高 | 995mm |
軸間距離 | 1040mm |
シート高 | 745mm |
バッテリー容量 | 14Ah |
変速機 | 遊星減速機 |
タイヤ | F 60/100-12 36JR 60/100-12 36J |
ブレーキ | F ドラムR ドラム |
価格 | 240,000円(税抜) |
注:仕向地等で誤差あり
余談
シンガーソングライター「尾崎豊」の歌「15の夜」の有名なフレーズ「盗んだバイクで走り出す~」
のバイクはYAMAHA「パッソル」(もちろん電動ではなく昔の)
この時代の原付は鍵穴にマイナスドライバー刺して回すとエンジンがかかるような代物