since1981
国産オートバイ初のターボエンジン搭載バイク
HONDA社の水冷エンジン搭載のツアラーモデルであるGL500（輸出名CX500）がベースモデル
IHI製のターボチャージャーで過給
低燃費を名目にして当時の運輸省に型式認可を求めたが、
実際は大幅な出力UPで認可がおりず （当時はまだターボに対する見解が厳しかった）、
輸出専用モデルとして1982年に販売
ベースのGL500が50馬力なのに対してCX500TURBOは82馬力とリッターマシン並みであった、
実に6割増しのパワーアップである。
ターボチャージャーおそるべし
出力の増大に伴い、クラッチやミッションの駆動系を強化し、
燃料供給も電子式燃料噴射装置（PGI-M）をHONDA車で初搭載
燃料噴射装置異常時警告灯やターボ車らしくブースト計も装備
最大ブーストは1.4kg/mm となかなか高ブースト
マフラーに大きく描かれた「 TURBO 」の文字がタービン搭載の証
大型フェアリングのモデルだがタービン冷却のためアンダーカウルは無し
ターボ化に伴い乾燥重量が239kgとなってしまいスポーツバイクとしてはかなり重量級
時代の先駆者だったCX500TURBOの後を追って他メーカーもターボバイクを市販してきたが、後継モデルを残したのはこのCX500TURBOだけであった
後継モデルとしてCX650TURBOが1983年に販売されるが
ターボバイクの時代は来なかった
CX500Turbo SPEC
| 年式 | 1981年式 |
|---|---|
| 車両型式 | PC03 |
| 原動機 | GL500E水冷4ストロークOHV 4バルブIHIターボチャージャー付V型2気筒 |
| 排気量 | 496.9cc |
| 内径×行程 | 78.0×52.0mm |
| 最大出力 | 82PS/8,000rpm59.9kW/8,000rpm |
| 最大トルク | 8.1kg-m/4,500rpm79N・m/4,500rpm |
| 乾燥重量 | 239kg |
| 車両重量 | 263kg |
| 全長 | 2260mm |
| 全幅 | 720mm |
| 全高 | 1345mm |
| 軸間距離 | 1496mm |
| シート高 | 790mm |
| タンク容量 | 20L |
| 変速機 | 常時噛合式5段リターン |
| 駆動機構 | シャフト |
| タイヤ | F 3.50-V18-4PRR 120/90-V17-4PR |
| ブレーキ | F ダブルディスクR ディスク |
| 価格 | ？ |
注：仕向地等で誤差あり
