1400GTR

since 2008

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大陸横断スーパースポーツ

kawasakiのフラッグシップツアラーモデルが1400GTRである

先代モデルは1986年に発売された「 1000GTR 」で、なんと2004年まで販売された

販売期間が長いのは、設計と性能が優秀だった証拠

1986 kawasaki 「 1000GTR 」

優秀だった先代を超えるものをと気合が入って開発されたのが「1400GTR」

kawasakiのメガスポーツである「ZZR1400」の エンジンを低速よりにデチューンして搭載

2006 kawasaki 「 ZZR1400 」

デチューンと言ってもツアラーらしく低中速に振っているだけでなく

バリアブルバルブタイミング機構を備えたので高回転域でも伸びるし

出力特性もマイルドで、扱い易い特性になった

さらにZZR1400で培ったkawasaki独自のモノコックフレームにより 高い操縦安定性はもちろんのこと、重量級のわりに軽快なハンドリングを実現している

駆動はツアラーらしくシャフトドライブの1400GTR

特徴的なのがテトラレバー式サスペンション

シャフトドライブの欠点は、加減速時に起きる上下運動で不安定な挙動がでること

1400GTRは4本のロッドを追加して、その挙動を体感できないレベルまで抑制して自然なハンドリングを実現している

ブレーキもスーパースポーツなんかで採用されるラジアルポンプマスターシリンダー

ツアラーではなく 「大陸横断スーパースポーツ」のキャッチフレーズらしくスポーツ走行しても何ら問題ない

ツアラーらしい装備としては

KIPASS(Kawasaki´s Intelligent  Proximity Activation Start System)

要するにキーレス、持っているだけでエンジンの始動ができる

ほかにもDC12V、電源電動スクリーン、空気圧モニタリングシステム、etc

ツアラーとしても申し分ない装備

2010年にモデルチェンジで2代目1400GTRへ

2010 kawasaki 「 1400GTR 」

最大の目玉は KTRC(Kawasaki TRaction Control) 

kawasaki車で初めてトラクションコントロールが装備された

さらにABSも併せて進化して

K-ACT(Kawasaki Advanced Coactive-braking Technology)になった

要するに制動力の配分を調整できる前後連動ブレーキ

ツアラーらしい進化としては

フューエルエコノミーアシスタントモードを搭載

要するに低燃費モードのマップに切り替えができる珍しい装備

2015年マイナーチェンジで各部ブラッシュアップ

目立つ変更点は電動スクリーンに通風口ができてさらに快適になった

2015 kawasaki 「 1400GTR 」

抑えるところは抑える、出すところでは出す

伊達にGTRは名乗っていない、まさに「大陸横断スーパースポーツ」

1400GTR SPEC

年式2008年式
車両型式ZGT40C
原動機ZXT40AE水冷4ストロークDOHV4バルブ直列4気筒
排気量1352cc
内径×行程84.0mm×61.0mm
最大出力155PS/8,800rpm160PS/8.800rpm(ラム圧時)114kW/8,800rpm117.6Kw/8.800rpm(ラム圧時)
最大トルク13.9kgf・m/6,200rpm136Nm/6,200rpm
乾燥重量279kg
車両重量300kg
全長2230mm
全幅790mm
全高1345mm
軸間距離1520mm
シート高705mm
タンク容量22L
変速機常時噛合式6段リターン
駆動機構シャフトドライブ
タイヤF 120/70 ZR17 58WR 190/50 R17 73W
ブレーキF ダブルディスクR ディスク
価格1,596,000円(税抜)

注:仕向地等で誤差あり

余談

管理人は知り合いの1400GTR乗りと桜並木をツーリングにいったときに

妙に1400GTRがもたついて走っていたので後で「どうかしたの?」ときいたところ

「道路に落ちている桜の花びらにトラコンが反応して全然前にすすまねぇ」と嘆いていました