since 1992
伝説の再来
かつて、狂った性能で人気を集めた2stバイクがあった
3速でもウィリーし、走る棺桶とまで言われた 「500SS MACHⅢ」である
1969 kawaski 「 500SS MACHⅢ 」
XANTHUSの開発コンセプトは、そのMACHを現代風に復活させようとしたもの
言うなれば「 4st版MACH 」である
エンジンはZXR400のものをベースにカム角やバルブタイミング、ピストンヘッドの形状を変えて低中速よりにセッティングしたものだが異様にピストンストロークが短い
ギア比も低く、かなり加速寄りに組んであることで
750cc並みに加速する400ネイキッド
まさにMACHの再来でものすごく速かった
XANTHUSという車名の由来は、 ギリシャ神話のアキレスの愛馬の名前からとった
同じくアキレスの愛馬から名前を取ったバイクには「 BALIUS 」がある
1991 kawasaki 「 BALIUS」
XANTHUSは過激な性能のネイキッドを指す「ストリートファイター」のお手本のようなバイク
走る場所によってはレプリカを凌駕する速さのXANTHUSだったが
当時はXANTHUSの奇抜なデザインが受け入れられず、3年でひっそりと生産終了した。
その後、月日は経って2000年頃
kawasakiはXANTHUSの名前に相応しいストリートファイターを開発
その名も「 XANTHUS900 」
ZX-9Rのエンジンを積んだ過激な性能と奇抜なスタイルのネイキッド
まさにXANTHUS
しかしこのとき、kawasakiでは「Z1000」の商標が期限切れを起こそうとしており、
大人の事情で「XANTHUS900」は「Z1000」として発売
2003 kawasaki 「 Z1000 」
XANTHUSの名が復活することは無かった
XANTHUS SPEC
年式 | 1992年式 |
---|---|
車両型式 | ZR400D |
原動機 | 水冷4ストロークDOHC直列4気筒 |
排気量 | 398cc |
内径×行程 | 57.0×39.0mm |
最大出力 | 53PS/11,500rpm39kW/11,500rpm |
最大トルク | 3.7kgf-m/9,500rpm36.3Nm/9,500rpm |
乾燥重量 | 168kg |
車両重量 | 186kg |
全長 | 2030mm |
全幅 | 745mm |
全高 | 1070mm |
軸間距離 | 1380mm |
シート高 | 775mm |
タンク容量 | 14L |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
駆動機構 | チェーン |
タイヤ | F 110/70-17R 160/60-17 |
ブレーキ | F ダブルディスクR ディスク |
価格 | 629,000円(税抜) |
注:仕向地等で誤差あり
余談
XANTHUSは英語読みだとザンザス、ギリシャ語読みだとクサントス